『頭おかしいんじゃねぇの？』

さすがに今日のタイトルはひどい。（笑）

皆さんに重大なお知らせがあります…ってエイプリルフールねたをやりたかったんですけど。。。
皆がやってるからもう需要無いとか、結構飽きてる人いるんじゃないかとか、既に自分が飽きてきたとか思ったのでやめました。
予定は、「腐女子やめて、完全にV系一本で行きます。いままでありがとうございました。」みたいなの書こうと思ってたのに……

でも！
気分が山獄なので、山獄でエイプリルフールやってもらいます。はい。
なんか久しぶりにSS書きましたよ。
二人はもう付き合っちゃってる設定ですけど、なんかそれっぽくない（笑）
続きからどうぞ。

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本当は、いつも嘘のことばっかり言ってる。
正直だとか、素直だとか、そんなの俺には無理に決まってるし。
だから、皆が嘘をつく日は、こっそり本当のことを言ってみたり。


『毎日の嘘といつもの本当』


春休みのちょうど真ん中らへん。
外は曇りでうっとおしい微妙な感じの雨。
十代目はご家族でご旅行中。それだけで並盛全体が寂しくなったように見える。ま、俺だけだろうけど。
昼飯作るのもめんどくさいから、それに山本がなんか必死で誘うからしょうがなく山本の家で親父さんに寿司をご馳走になった。
そんで、その後。
食べてすぐさようなら、なんてちょっと自分でもどうかと思って、今は山本の部屋。
相変わらずちょっと散らかってる。
山本は飲み物とお菓子とりに行ってて、俺はちょっと暇でアクセいじったりしてた時。
ふっと地味なカレンダーが目に入って。

「カレンダー…今日ってまだ３月だっけ…？」

ちょっと気になったから携帯で確認したらやっぱり３月じゃなくて。
今日は４月の一番最初の日。シガツツイタチ。

「めくっとけよ、カレンダーくらい…あ…」

そういえばエイプリルフールだってことに気づいた。
あいつ、カレンダーめくってないから気づいてないかも…。
というか俺だって今まで気づかなかったし。休み中なんて、日にちだって曜日だって３日すれば忘れる。

山本武という男は、どんな嘘に騙されるのだろうか。驚くのだろうか。
わけわかんないけど、超頑張ってそんなこと考えて、出てきた結論を実行してみることにした。

「獄寺、お待たせ。」
来たな、山本。待ってろよ。
「おせーよ、ばぁーか」
たくらんでること、気づかれないように。普通どうりに。
「はは、悪りぃ。んー暇だなぁー。獄寺なんかしたいことある？」
「野球以外。」
いつ、しかけよう…
「なんだよそれ！ひっでぇーなぁー。おもしろいぜ、野球」
不満そうな、ちょっと諦めたような顔の山本。いいきみだ。
「そーかよ。…それよりさ、俺、お前に言いたいことあんだけど。」
結構真剣な顔つくって。あいつも少し驚いてて。
「え・・・な、何？」
いざ言おうとするとやっぱり照れる…
「あのさ、俺、いつもお前の事嫌いとか言ってるけど、ホントはまじ大好きだから。」
「・・・へ？…っぇぇええ！？どーしたんだよ、獄寺！」
「俺に好きって言われんの嫌か？」
「え！そんなことあるわけねーし!!むしろヤバイくらい嬉しくて…どーしていいのかわかんない。」
ばかめ。マジな顔で喜びやがって。こんなじゃ俺、嘘でしたとか言いにくいし。マジで悪人みてーじゃん。
「そか…お前は？俺のこと、好き？」
「つか、いっつも俺、『好きダーっ』て言ってんじゃん！好きに決まってるし！」
なんでそんなに全力なんだよ。お前は。

「………山本、カレンダー。３月じゃなくて今日は４月だ。」

「へ、なんでいきなり………ってもしかして!!!」
気づいたか、バカ。
「そーだよ、今日はエイプリルフール！全部嘘！ばぁーーーか!!なに全力で喜んでんだよ。」
すっげショックな顔してるし。なんか俺サイテイ？
「…っなんだよそれっ！俺っマジで嬉しかったのにっ！」
そんなにせまるなよ。
「なんだよ、ただの嘘。こんなの皆つくような嘘だろ！つか、俺がお前に「好き」なんて言うかよ！大嫌いに決まってんだろ！」
「…ひでぇ。…でも俺は、本気で嘘じゃなくて獄寺のこと大好きだからっ！」
「いきなりなに言ってんだよ！」
真剣な顔で、そんなこと、言うな。
「頼むから、そんな嘘つくなよ…」
いきなりひっぱられて、ぎゅって抱きしめられて「好き」って百回くらい言われて。
わけわかんなくて。だから、そのまま抱きしめられとくことにした。
それで少しは“サイテイ”な人間では無くなっただろうか。

まだ、雨は上がんなくて、曇ってて。
足元がちょっと寒いくらいで。
けど、山本は温かくて。春みたいだった。

今日俺がついた最大の嘘。
それは、全部嘘だったこと。

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書いてる本人めちゃくちゃ恥ずかしかったです（笑）
こんなに「好き」って書いたのはじめてだ。。。
獄寺はいっつも嘘。でも今日だけはホント。可愛いやつめ！（←）
こんなショボイの読んでくれてありがとうございましたッッ。